【6】ぎっくり腰・腰痛対策まとめ

2018年11月6日火曜日

身体を読む

いかにも身体負荷の高そうな作業

高校生の時に筋トレ中に腰を痛めて以来、大学時代に一回、30前後になって一回、ぎっくり腰になったことがあります。いわゆる癖になっている。というやつです。

そして今年に入ってから、動けなくなるくらい腰が痛くなることが4,5回ほどありました。これは過去最高頻度で、とにかくいろんな対策をしてみた結果、即効性のある緊急対策的なものから、自然療法、そして根本的な改善方法まで分かってきたのでご紹介。

長くなったら目次をつければいいと思うと、気兼ねなく長文がかけてほとんど毎回目次付きになってます。どうぞ。

目次
ぎっくり腰という状態を理解する
ぎっくり腰の3つの状態と対策 一覧
 発生直後に短時間で回復するには
 動けるようになったら「びわの葉こんにゃく湿布」
 ベタだけど日頃から鍛える



ぎっくり腰という状態を理解する

まず、ぎっくり腰を含めた腰痛って何?というところから。
調べてみて初めて知ったのですが、ぎっくり腰って「魔女の一撃」と言われているんだとか。

つまり、何の前触れもなくなるということなんですが、腰から背中の筋肉ってそもそも背骨や内蔵を守ったりある程度の動作の負荷に耐えられるように、厚くて幅広くなってます。

このかなり丈夫な筋繊維の束が炎症を起こして「もう動けません、っていうか動かさないで」となっているのがぎっくり腰で、そこまでいかない腰痛も「もうかなり限界きてるよ、無理しないでよ」くらいの感じにはなってると理解していいと思います。

これ原因はさまざまなんですが、主に下半身と上半身に大別できます。下半身の場合は座りっぱなし、立ちっぱなし、かがんだ姿勢が長かった、など。上半身の場合は、重いものを持ちっぱなしだったり、同じ姿勢が続いて肩や背中が固まってしまう、という感じ。

ぎっくり腰や腰痛は、これらがどれか一つというより複合的に重なって上半身と下半身の接合点であり、身体の要である腰に負荷がかかり続け、それが耐えきれなくなったときに発生する、ということになります。

「魔女の一撃」はおそらく、重いものを載せたワイヤーが負荷の限界を超えると一気に千切れる(重さによってちょっとずつ切れるわけではない)のと同じように、丈夫なワイヤーのような筋繊維が、限界を超えた途端に一気に身体を支えきれなくなるくらい破壊されて生じるために、予兆を感じられないためにそうなっているのだと思います。


ぎっくり腰の3つの状態と対策 一覧

ぎっくり腰は治るまでに基本的に3つ程度の段階があります。
それぞれ状態ごとに対策がことなります。


時期 症状 対策
炎症期 基本的に寝ても座っても痛くて動けない、動くのが辛い。 絶対安静。動かない。氷嚢は効果あり。
安定期 日常の基本的動作はできる。特定の姿勢や動きに不安が残る。 ストレッチは効果△。「びわの葉こんにゃく湿布」がベスト。
回復期 基本的に平常時と変わらないが、すぐに腰が張る。 インナーマッスル系の筋トレ

発生直後に短時間で回復するには

このうち発生期は、先程のワイヤーがほとんどちぎれてる状態で、基本的に動かないことが第一です。病院や整体にいっても手の施しようがないと言われます。それでも一刻も早く動かなくてはならない!という場合に絶大な効果のあるものがあって、それは氷嚢(ひょうのう)で冷やすこと。

野球の投手がよく肩を冷やしてますが、あれです。日常であまりしませんが、それは当然でプロのスポーツ選手が全力で何十、何百と投球し続けるようなときにしか必要がないからです。で、ぎっくり腰というのは、日頃から積み重なった負荷によって、プロ野球選手と同じくらい筋繊維が破壊されてしまっている状態だと理解してしまって良いと思います。

なので、同じ対策が有効です。炎症を起こしている筋繊維を冷やすことでそれ以上炎症が広がるのを抑えて、短時間で回復へ向かわせるということです。実際ぼくもやってみて、痛くて動けない状態から立つ、歩く程度の動きができるくらいに一気に変わりました。

ポイントは、なんせ太くて分厚い筋繊維を冷やすんだから、アイスノンや保冷剤じゃなく氷を大量に使ってガツンと冷やすこと。袋はスーパーのビニール袋でオーケー。


動けるようになったら「びわの葉こんにゃく湿布」

おそるおそるでも動けるようになったら、今度は冷やすのは駄目で、基本的には温めるのが良いです。ぎっくり腰から治ってきた人じゃなくても、腰痛持ちで同じ状態の場合は身体を冷やすとかならず悪化します。ぼくの場合、治ったり悪くなったりを繰り返す中で、回復期に冷ためのシャワーを浴びてしまって一気に動けなくなりました。

この時期、いろいろ調べて自力整体系のストレッチをたくさんしてみたりもしたのですが、もっとも効いたのは「びわの葉こんにゃく湿布」でした。ナニソレ?

自然療法の一つになるとおもうんですが、近所に生えているびわの葉をいただいて(都市にはあまりないと思いますが。。。)沸騰したお湯で10分ほど温めたこんにゃくをタオルに巻き、びわの葉の上に(葉の表を皮膚につける)ホットこんにゃくタオルを載せて30分。

やってみるとびっくりなんですが、炎症がひどいときほど、葉っぱが黒ずんでいかにも身体の悪いものが出てる感じでなぜか充実感があります。(治ってくるとそれほど黒くならない)

びわの葉を手に入れるのが難しい方も多いと思いますが、あまっているところには大量にあります。腰痛持ちの方は日頃からびわの葉採集ポイントをさがしておくと良いでしょう。


ベタだけど日頃から鍛える

いよいよ平常時と変わらないくらいになってきたら、筋トレです。20年くらいの腰痛持ちの知人がこれで腰痛が治ったと言うのをきき、試してみたらこれまで安定期になっても、回復期や炎症発生を繰り返していたのがちゃんと安定期にとどまれるようになりました。

うつ伏せになり、両腕を肘から床につけてつま先立ちすると、お腹がぷるぷるして最初は10秒ほどしかもちませでしたが、すこしずつ長くできるようになるにつれて、腰の状態も落ち着いてきました。インナーマッスル、腰痛、筋トレ、で検索するとやり方も含め、詳細など出てきます。

ぼくの場合、比良に来てから大工仕事で重い木材など持ったり、日常的に身体を鍛えるような作業が多く、以前に比べて体つきも変わってきたので、身体が鍛わっているものだと思ってました。おそらく、手足の筋力アップで作業負荷は増えていくのに、腰の筋肉はそのままで疲労が蓄積し限界を迎えたのだと思われます。ストレッチだけでは駄目だった理由もこのあたりでしょう。

大工仕事とか特別なことをしていないけれど腰痛という人は、普段の姿勢や動作の中で腰に負荷をかけ続けているものを見ていく、という形になるのだと思います。