音読ノート

【音読ノート5】声の音源 「音源を読む」体験としての音読

 引き続き、図書館で本を借りまくっている。  「声のなんでも小辞典」(和田美代子 著・米山文明 監修)がよかった。 声は、声帯の振動そのものの音ではありません。(中略)人の声は空気の渦巻気流音、つまり狭い隙間を吹き抜けていく風がつくる唸り現象です。一対の声帯の隙間(声...

通年講座レポート小説

「書く通年講座」レポート小説 第5回(2) 言語美ゼミ

 絵本の次が漫画。毎週月曜の週刊誌は欠かさず、学校の図書館に並んだ戦国武将や偉人のやつはほとんど読んだと思う。  小4あたり。読書感想文で「ファーブル昆虫記」を読んだけれど、感想を書くために最後までページをめくった記憶だけがあって、何が書いてあったのかさっぱり覚えていない。...

通年講座レポート小説

「書く通年講座」レポート小説 第5回(1) 音読の時間

 前回の講座が終わった後から、ぼくと音読との関係が一気に外側に広がっていって、いつのまにかぼくは「音読家」と名乗っている。一応、人に何かを教えたり、自分の音読を聞いてもらう機会が増えていく以上、というかそうすると決めたとたん。気にもとめなかったことが気になってきて、方っぱしから目...

音読ノート

【音読ノート4】声の出し方について

 前回( 「 音読の時間」の冒頭のミニレクチャーを話した感触が残っているうちに少しでも文字にしておこうと おもったら、ぜんぜん違うものが書けてしまった記事 )の続き。  音読の土台は「読む」ことにある。  書かれているものを情報として扱うのではなく、「声」として読むのが、...

音読ノート

【音読ノート3】「音読」の中心 ー音読と朗読の違いー

 先日の「音読の時間」の冒頭。ミニレクチャーを録音したつもりができていなかったので、話した感触が残っているうちに少しでも文字にしておこうと思う。    とおもったら、ぜんぜん違うものが書けてしまったので、タイトルを変えてアップ。  「声に出して読む」と言うと「声の出しか...

音読ノート

【音読ノート2】ぼくにとっての音読

 自宅兼拠点の「スペースひとのわ」で「音読カフェ」をやった。コーヒーとお菓子を出して、ちょっと音読を聞く時間。親しくしているご近所さんが訪ねてきてくれて、「面白かった」といってくれた。お世辞でも何でも、そう言ってくれるだけで嬉しいと思っていたら、夕方になって手作りの皮の小銭入れを...

本の紹介

『言語』6 できました

 完成したのは少し前なのですが、ようやくぼくの手元にも。  発刊から3年、6号目にして初めての寄稿文の掲載となりました。うれしいです。寄稿者は山根澪さん。大谷さんのパートナーと関係的に近いのだけれど、それを差し引いても圧巻です。面白いです。こんな出産体験談見たことがない...

音読ノート

【音読ノート1】音読が好きだ

 書かれている言葉を声に出す。なんということのない。単純な。というかむしろ、どこかクソ真面目な雰囲気すら漂ってしまっていて、ちょっと陰気でオタクっぽさすらある、「音読」がぼくは好きだ。  好きだと言うことに気づいたのは最近。長く見積もってもこの三年くらいのことで、気づくことが...

催し

季節を刻む言葉の場所 第二回(6/8) レポート小説

 この日は大津京からと奈良から、お二人を迎えて、ぼく、なっちゃん、いぶきの五人。 駅まで一緒に迎えにいった伊吹が固まる。はじまってもしばらくはぼくとなっちゃんの間を行ったり来たり。その往復の範囲が段々大きくなって、いつのまにか人見知りしていた二人に突進したり、窓辺のいすにつれて...

催し

「音読カフェ」 第一回目 開催しました

本日のお茶菓子(なっちゃんが作) ・飲み物(コーヒーと麦茶) ・びわのコンポート(近所で採れたやつ) ・ふくれ菓子(鹿児島のお菓子)  ご近所さんが「私ひとりだけー?もっと来たらいいのに」といいながら、やってきてくれて、お茶菓子を飲んで伊吹も落ち着いてきて...