「書く通年講座」レポート小説 第8回(最終回)
講座が終わったあと、夕食までの間、Ⅰ歳になったばかりの新くんの様子が落ち着いたのを見計らって、近くのスーパーに買物を行こうと大谷さんと目配せをして、歩いて10分くらいの道を歩いていく。 新くんは最近よく熱をだして通い始めた幼稚園を休んでいたらしい。通いはじめのころ、「よう...
「書く通年講座」レポート小説 第7.1回 講座の後で
ゼミの後半で出てきた「この本やばいこと書いてあるって分かるよね」という大谷さんの言葉は残念ながら僕には全くわからないのだけれど、聞くとか読むとかいう体験の違いからすると、ぼくは大谷さんが読むように、人の話を聞いている、のかもしれない。 あくまで小説ですので、作品としてお楽し...
【音読ノート7】古代詩の音読 参考とやり方
公式レポートのほうが小説風になったので、今回こちらはお休みにして、そのかわりというのでもないですが、ゼミでの経験を音読ノートとして。 通年講座 のゼミで古代詩というものを音読しました。 日本書紀とか古事記に載っている、現存する最も古い詩。 とはいえ、そんなものは見...
「書く通年講座」レポート小説 第5回(2) 言語美ゼミ
絵本の次が漫画。毎週月曜の週刊誌は欠かさず、学校の図書館に並んだ戦国武将や偉人のやつはほとんど読んだと思う。 小4あたり。読書感想文で「ファーブル昆虫記」を読んだけれど、感想を書くために最後までページをめくった記憶だけがあって、何が書いてあったのかさっぱり覚えていない。...
「書く通年講座」レポート小説 第5回(1) 音読の時間
前回の講座が終わった後から、ぼくと音読との関係が一気に外側に広がっていって、いつのまにかぼくは「音読家」と名乗っている。一応、人に何かを教えたり、自分の音読を聞いてもらう機会が増えていく以上、というかそうすると決めたとたん。気にもとめなかったことが気になってきて、方っぱしから目...
「書く通年講座」レポート小説 第4回 その二
言語美ゼミの補講。大谷さんが口火を切る。 「ある中学生の女の子がいました。その女の子には好きな人がいて、思いを打ち明けられていない。それを見た友達が、気をきかせて、お膳立てをして、その意中の人を眼の前に連れてきた。で、早く言いなさいよ、言いなさいよ、と促した。 でもそ...
「書く通年講座」レポート小説 第4回 その一
講座の提出物には締切が設けられている。それは規律を守るためとか、開催する側がやりやすいようにとか、参加者みんなのために、という理由から作られたのではなく、「書く」ことにとって締切というものが大きな影響を与えていて、その影響というやつをちゃんと実感できるようにという思いから設けら...
「書く通年講座」レポート小説 第3回
はじまるときにどれほど産みの苦しみがあっても、三回もしていると慣れていくのが人というもの。 精読講座でのコメントの仕方にそれぞれのスタイルを感じるようになってきたり、暗黙の内に全員が共通して取り上げるものがでてきたり、ゼミで講師の大谷さんがどんなことを言うのかを楽しみにし...
「書く通年講座」レポート小説 第2回
ZOOMではトミーさんがヤマダ電機で買ってきたというマイク付きのワイヤレスイヤホンを試していた。あいにく、その声はくぐもって何を言っているのか聞き取れない。「それぜんぜん聞こえないですねー」と大谷さんが言うとなんとも悔しそうなのが妙におかしくて笑ってしまう。忘れた頃にイヤホンをつ...
「書く通年講座」 レポート小説 第1.9回
夢を見た。会場はまるねこ堂ではなくて、ぼくの叔父さんの家で参加者の顔ぶれも違う。どうも通年講座のまっただ中。最初か最後か途中なのかは分からないけど、一言ずつ話す順番が迫ってくる。隣の大谷さんが話し終えてぼくの番になる。ぼくは「主催」であることを今から述べなくてはならない。その必要...
「書く通年講座」 レポート小説 第1回
比良から車で一時間。「まるねこ堂」についたのは11時ごろだった。 抱えていた伊吹と荷物を下ろしていると、伊吹が「まるねこ堂」の200人目の来場者だったらしく、さつまいものプレゼント。この一週間はキャンセルの対応や参加者との直前のやり取りがあって、大谷さんは昨晩はほとんど眠れず...
「書く通年講座」 レポート小説 第0回
レポートを書こうとしたら0回から書かなくては済まなくなって書いたのですが、書いてる途中からすでにこれレポートとしてどうなの感が強く、とはいえこれこそレポートなんだよねと言う気もして、番外編的にこちらに掲載することにしました。 通年講座のサイトの通常レポートはこちら。 じぶ...