「書く通年講座」レポート小説 第8回(最終回)
講座が終わったあと、夕食までの間、Ⅰ歳になったばかりの新くんの様子が落ち着いたのを見計らって、近くのスーパーに買物を行こうと大谷さんと目配せをして、歩いて10分くらいの道を歩いていく。 新くんは最近よく熱をだして通い始めた幼稚園を休んでいたらしい。通いはじめのころ、「よう...
「書く通年講座」レポート小説 第7.1回 講座の後で
ゼミの後半で出てきた「この本やばいこと書いてあるって分かるよね」という大谷さんの言葉は残念ながら僕には全くわからないのだけれど、聞くとか読むとかいう体験の違いからすると、ぼくは大谷さんが読むように、人の話を聞いている、のかもしれない。 あくまで小説ですので、作品としてお楽し...
【音読ノート7】古代詩の音読 参考とやり方
公式レポートのほうが小説風になったので、今回こちらはお休みにして、そのかわりというのでもないですが、ゼミでの経験を音読ノートとして。 通年講座 のゼミで古代詩というものを音読しました。 日本書紀とか古事記に載っている、現存する最も古い詩。 とはいえ、そんなものは見...
イヤイヤ期 優先順位の確認とルーティーン(定形仕事)の構築。
伊吹くんは魔の二歳児、いわゆるイヤイヤ期に突入。 今日はどうしても裸でコーヒーを煎ってみたくなったらしい。 実際に相手にするまでは本当に?と思っていたけれど、これは本当にそういいたくなるのがわかる。 でも彼の状況はよく分かる。 言葉は単語だとほとん...
Youtubeチャンネル 『FUN to READ!』 はじめました。
音読によって「読む楽しさ」を表現するYouTubeチャンネル『FUN to READ!』始まりました。 構成はまるねこ堂の大谷隆さん。ぼくは「音読ユーチューバーコバヤシ」という、限りなくぼくっぽいキャストとして、台本通りに音読を披露しております。 5月あたりから撮影を始めて...
月イチ 持ち寄り音読会 のご案内
人から本を紹介されるのが好きです。 ご縁を通して知らない世界と出会えるのが面白いのだと思います。 これまで何度か持ち寄り型の音読会を開いてきましたが、この場合はさらに、テキストの声と出会えるのが、贅沢な感じです。 こんなに好きで面白いことなのだから、月に一回くら...
【音読ノート5】声の音源 「音源を読む」体験としての音読
引き続き、図書館で本を借りまくっている。 「声のなんでも小辞典」(和田美代子 著・米山文明 監修)がよかった。 声は、声帯の振動そのものの音ではありません。(中略)人の声は空気の渦巻気流音、つまり狭い隙間を吹き抜けていく風がつくる唸り現象です。一対の声帯の隙間(声...
「書く通年講座」レポート小説 第5回(2) 言語美ゼミ
絵本の次が漫画。毎週月曜の週刊誌は欠かさず、学校の図書館に並んだ戦国武将や偉人のやつはほとんど読んだと思う。 小4あたり。読書感想文で「ファーブル昆虫記」を読んだけれど、感想を書くために最後までページをめくった記憶だけがあって、何が書いてあったのかさっぱり覚えていない。...
「書く通年講座」レポート小説 第5回(1) 音読の時間
前回の講座が終わった後から、ぼくと音読との関係が一気に外側に広がっていって、いつのまにかぼくは「音読家」と名乗っている。一応、人に何かを教えたり、自分の音読を聞いてもらう機会が増えていく以上、というかそうすると決めたとたん。気にもとめなかったことが気になってきて、方っぱしから目...
【音読ノート4】声の出し方について
前回( 「 音読の時間」の冒頭のミニレクチャーを話した感触が残っているうちに少しでも文字にしておこうと おもったら、ぜんぜん違うものが書けてしまった記事 )の続き。 音読の土台は「読む」ことにある。 書かれているものを情報として扱うのではなく、「声」として読むのが、...