兄が来た

2019年1月20日日曜日

怪我の見舞いに、と初めて兄が比良のこの場所に訪れた。

僕と兄は特別仲が良い兄弟ではないけれど、仲が悪いわけでもない。友達以上に気を使うような時もある気がするけれど、家族というなんの気も使わないで一緒にいることができる間柄というのは、今改めて考えてみると不思議なつながりだなと思う。

久しぶりに、というよりこんなにゆっくりと話をしたのはいつ以来なんだろうというくらい久しぶりに話をした兄は、ついこないだキャンプに行って来たらしい。

キャンプね。いいよね。キャンプ。でも今一月だよね。え?しかも一人で??

兄は、滋賀県寄りの岐阜にあるキャンプ場で、四人用の高さ2メートル以上あるテントの中で、サイズ大の石油ストーブを焚きながら、スキレットで料理を作り好きな本や音楽を聴いて過ごしていた。真冬に、一人で、思いついたように。

兄が変わってるかどうかなんて今まで考えてみたことがなかったけど、なんていうかこんなに面白い人だったのか。


一夜明けて、兄が車に積んでいるキャンプ道具とうちにある時計型の薪ストーブや七輪を使って、ご近所さんにもらった鹿肉の焼肉とチーズとソーセージの燻製を昼ごはんにしようということで、雨の中準備。



怪我が癒えるまでしばらくは薪ストーブはないと思っていたのに、こんなに早く使うことになるとは。しかも美味しくて楽しかった。それぞれが好きなことを勝手にしたら、面白いことはよく知ってたけれど、まさか兄とこんな時間が過ごせるとは。まだ楽しさの余韻が残っている。