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2019年8月2日金曜日

【音読ノート7】古代詩の音読 参考とやり方

公式レポートのほうが小説風になったので、今回こちらはお休みにして、そのかわりというのでもないですが、ゼミでの経験を音読ノートとして。


通年講座のゼミで古代詩というものを音読しました。

日本書紀とか古事記に載っている、現存する最も古い詩。

とはいえ、そんなものは見たことも聞いたことも無く、古典ですら苦手だったのに、それよりも古い(書かれたのが6,7世紀)ものを、どう詠めばいいのか。

たとえばこんなの

宇陀の 高城に 鴫羂張る
我が待つや 鴫は障らず
いすくはし 鯨障る
前妻が 肴乞はさば 
たちそばの 実の無けくを 扱きしひゑね
後妻が 肴乞はさば
いちさかき 実の多けくを 許多ひゑね
ええ しやこしや
ああ しやこしや

五七調ですらありません。(このあと短歌として形式が整えられていく原型なので)

まずは参考探し。
どうも「和讃」というのが短歌や俳句よりも古い年代の歌として参考になりそう。



これは成立年代は古代詩とかなり近いらしいのだけれど、お経色が強すぎる感じ。現代のようにお経を読むようになったのはいつからなのかわかりませんが、葬式仏教が広まったのは近代以降だと聞いたことがあります。あとあんまりこういう節回しで一般的にみんなが謡っているというイメージが湧かないので却下。




これは日本版の聖歌隊のようですが、古代詩の成立自体も儀式歌なんかからきているようなので、宗教色はありとして、節回しが独特で短歌や俳句とは別の形式として参考に。

あとは、思いつく範囲でこのあたり。




竹取物語は古代詩の書かれた時期と近い時代の作品。歌自体は高畑勲が作詞。歌に限らず、こういう細部に異様な力を入れる人なので、イメージとして参考にしておく。

あとは、参考にはしてないけど日本列島に農作業が広まっていく時代なので、イメージとして田畑で謡っているこんな感じ。




 あとは最近林業の仕事を初めて、ちょっと田んぼの畦の草刈りの仕事もあったので、密かにこれらのイメージをもって、大声で謡ってみるのを繰り返す。

 日本語は基本的に一音と二音の組み合わせになっているので、一音一音をしっかり伸ばして節をつけ、意味や像を優先する場合には二音続けて読むとそれっぽくなるみたいです。あとは、詩のイメージによって速さを変えたり、短歌的な五七調に近いものは、それらしく読む。
 
 「古代詩謡ってみた」っていう動画でもアップできたら面白そうだなと思ってますが、最近収録の時間がなかなかとれないので、そのうち。


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